風と共に去りぬ

舞台は1860年代、南北戦争頃のアメリカ・ジョージア州。南部の上流階級の娘、スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は一度目にすれば惹かれずにはいられない美貌と、極めて自分本意ながらも激しい生命力の持ち主です。一方メラニー・ハミルトン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)は、病弱ですが心優しく、下層の身分の者にも分け隔てなく接する包容力の持ち主です。園遊会の日、スカーレットは一途に恋慕うアシュリー・ウィルクス(レスリー・ハワード)に愛を告げるも、メラニーと結婚すると断られてしまいます。その場に偶然居合わせた、レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)は、淑女らしからぬ激しい怒りをあらわにするスカーレットに、強く惹かれます。こうして人間関係が複雑に絡み合いながら、スカーレットたちは過酷な南北戦争に立ち向かっていくことになります。
この映画は、スカーレットをはじめ、長所と欠点を持つ人間の素晴らしさや残酷さが表現された、実に人間味あふれた作品です。また、どれほど絶望しても、何度絶望しても、明日の希望を信じて立ち上がる、人間の尊き強靭な精神力を描いたものでもあります。観賞後は、重厚な音楽と美しい自然の映像と共に、心に深く刻まれる不朽の名作です。